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そこでこのマンガは終わっていた。
読み終えてパタン、うずめは雑誌を閉じた。
不思議な話…
いろんなことを、うずめは考えてしまう。
マンガの内容についても、もちろんだけれど、それ以外にも、いろいろと…
これを私と同じ年の女の子が考えて、でもってマンガに描いて、それがこうして雑誌に載ってる。
うずめ自身は漫画家になりたいというわけでもないのだが、それでもなんだか、この白玉ぜんざい猫さんに比べたら自分が何歩も遅れているような気がした。
恐竜のブース。
しめじとティラノサウロスが対話している姿を通行していく人々は微笑んで見ていた。
アトラクションの一つだとでも思ったのだろう。
「ボクは…ダレ?」
「んと…あなたは…」しめじは、横に掲げられているボードに書かれた説明書を読み上げていく「 ティラノサウロス…で、恐竜…作られた、恐竜…」
「キョウリュウ…ソレハ、ナニ? ケンサク…」
しめじを見るティラノサウロスの目がぶるぶると震えた。
そしてすぐに「アッタ…コレカ…データヲダウンロードデキル」ティラノサウロスの中に、恐竜とはどのような生き物なのか、が、注入されていった。