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天翔る星の輝きよ…時を越える水の煌めき…
今こそ無限星霜の摂理にもとづいて、その正しき姿をここに…あらわせ!
これがファンタジスタドールを呼び出すパスワードっていうか、合い言葉っていうか…LINGOというらしい。
通学路を一人でとぼとぼ帰りながら鵜野うずめはぶつぶつぶつぶつこのLINGOをくり返しくり返し唱え続けた。
天翔る…星の輝きよ…時を…越える水の? 水の煌めき…
今こそ無限の、じゃない、の、はいらない。
無限星霜の…
「…でも、なんでこんなに長いんだ?」
出てきてお願い! 助けてピィンチ! とかじゃなんでダメだったんだろう。
これちゃんと覚えて、いつどんな時でも正確に言えないと、いつまで経ってもファンタジスタドールが肝心な時に現れないってことになるんでしょ?
学校の中庭でうずめは彼女達、ファンタジスタドール五人とチームを組むことを『約束』した。
まず現れたのは、ささらという名前の女の子。
うずめはとりあえず、ささらに聞く。どういうルール? どういう設定なんですか?
普段は、あの…その五人のファンタジスタドールさん達はみんな…どこにいるの?
「マニホールド空間」ささらが答える。
「それは…なに?」
「さーて、どこから説明すればいいかな」
「あの…ファンタジスタドールさん」
「ん? なんでしょう、マスター」
「マスター…なんですかね、私が?」
聞き慣れない言葉だし、なんだか偉そうに思える言葉だし、で、うずめは「マスター」と呼ばれるのはなんとも居心地が悪い。
「そうです、マスター。あなたが私たちドールのマスター。ファンタジスタドールはマスターであるあなたの夢をかなえるんです」
「うん、うん、それは何となくわかりました」
「本当なら今すぐに他のメンバーも呼び出してマスターに紹介したいのだけど…」
制服のうずめの側に私服の女の子達が五人集っちゃうと目立ってしょうがないからね、と、ささらは言い「どこか、マスターが大丈夫って場所に来たら、私達を呼び出して。呼び出す時にはね…」